今まさに国会で審議されている“年金制度改革法案”ですが、
『基礎年金の底上げ』ばかりが注目されていますが、その中味は大きく分けると次の5つになります。
1.社会保険の加入対象の拡大アイキャッチ画像を設定
2.在職老齢年金の見直し
3.遺族年金の見直し
4.保険料や年金額の計算に使う賃金の上限の引上げ
5.その他の見直し
この中でも1.社会保険の加入対象の拡大が、
今後、中小企業やそこで働くパート・アルバイト(短時間労働者)にとっては、負担になってくると思われます。
今までは、厚生年金・健康保険の加入要件は次のようになっていました。
①賃金要件⇒所定内賃金が月8万8000円(年収106万円)以上
②企業規模要件⇒従業員数が51任以上の事業所に勤務
③労働時間要件⇒所定労働時間が週20時間以上
④勤務期間要件⇒継続して2ケ月を超えて使用される見込み
⑤非学生要件⇒学生ではないこと
この要件のうち、①賃金要件と➁企業規模要件が撤廃される見込みです。
段階的に撤廃されていきますが、短時間労働者や中小企業にとっては、負担増になるのは確実です。
年金財源のこともあり、避けて通ることは出来ない問題なので、早期に対応を考えておく必要があるのではないでしょうか?