7月1日2019年分の路線価が国税庁から発表になりました。
標準宅地は、18年対比で1.3%のプラスとなり4年連続の上昇となっています。
路線価トップは、34年連続で中央区銀座の文房具『鳩居堂』前で1平方メートル当たり
4,560万円の路線価で過去最高を更新しています。
路線価上昇の原因は、訪日外国人数の増加なども考えられますが、
その他にもいくつかの理由が挙げられます。
- 都心部については、駅前再開発の効果や、オリンピック需要などにより、値上より傾向が続いていることがあげられます。
- 地方の有名観光地などでも独自のPR活動に力を入れ、人気が高まった地域もあります。
- 最近の自然災害の影響から、住み替え需要により駅前の地価が上昇したようなケースも見受けられます。
今から5~6年前新潟県上越市の高田(桜の名所で有名な高田城がある町)という街に行った際、
駅前の商店街に1階は全て、スーパーになっている20階以上のマンションが建っていました。
『こんなところで、マンションに住む人がいるの?』と、違和感を覚え、町の人に聞いたところ
『山の方に住んでいた人が、高齢になり雪かきなどが出来なくなり、
生活出来ないので町の中心部に引越してくるようになったんです。』とのこと。
なるほど、そういう理由なのかと思ったことを覚えていますが、
今同じような現象が、地方都市では起こっているように思います。
【路線価】
路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額(千円単位で表示しています。)のことであり、
路線価が定められている地域の土地等を評価する場合に用います。