先日、2024年度に発生した国の滞納税金が前年度に比べ、24%増の9,925億と21年ぶりの高水準になったと国税庁から発表がありました。
その内訳をみると、消費税で21%増の5,298億円と全体の半分を占め、所得税は14%増の2,343億円、法人税は63%増の1,627億円になっています。
国税庁はその滞納者について、その内訳等は明らかにしていませんが、その多くが中小企業とみられています。
物価高による原材料費の高騰や人件費の上昇などで、中小企業の資金繰りが悪化したものと思われます。
税金を期限通りに払わないと延滞金や加算金がかかり、余分に税金を払うことになります。
また、金融機関からの信用をそこなうことにもなりかねません。
延滞額が多い消費税はその性質上、預り金的要素が強いため、その納付が1日でも遅れると加算税がついてしまいます。
消費税を毎月納める企業は限られているため、年1回又は年2回納付の企業は、つい消費税を毎日の資金繰りに充当しがちです。
納付時に慌てることなく、月々消費税をしっかり積立ててはどうでしょうか?
それが、滞納を未然に防ぐ一つの方法になるかと思います。